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iCharlotteblueの備忘録(新)

TwitterやTumblrの文章まとめとか、制服とか、日記とか、告知とか。

大人っぽい女の子は損だし女の子はばかにされる

近頃の子供はませている、今どきは違う、世も末だという、ホットトピックありますね?
私は元女児で、女児時代のことを思い出しつつ語るので、あえて対象を女児に限定します。


例えば、少女漫画だったり……
一部のメディアに登場する子供だったり……


  • 小学生時代

私が小学6年生の夏休み。笑っていいとも!内で、大人っぽい小学生選手権があり、小学生には見えない外見の子供たちが登場していました。
当時流行のレッグウォーマーを着けた女の子が、この格好で普通に学校に行きますと言っていて、「すごいねえ」と言われていました。
10年以上前です。

私は当時、子供服を着ていませんでした。身長は160あって、主にレディースのお下がり。新しいものはユニクロや無印、シンプルなアイテム。当時のファッションは、結構気に入っていました。私服ではまず小学生に見られたことがありませんでした。
無理に背伸びする子供ではありませんでしたが、だからこそ、TVで見た「すごいねえ」が、なんか嫌な気持ちでした。彼女も背が高く、レッグウォーマーはむしろティーンらしくて似合っていました。彼女は彼女の家庭と学校で許される範囲で、おしゃれをしているだけなのに、「すごいねえ」の言葉の裏に、色んなものがあるような気がしました。
「私が子供の頃は……」「すごい時代だね」
彼女たちをテレビに出したのは大人なのに、何を言っているのかと思いました。

ちょうどいわゆるナルミヤブランドが流行した頃です。
『高級子供服が流行』『いまどきの子供はおしゃれ』と、テレビで流れていました。着ている友達も多かったです。
服を作ったのは大人で、着せているのも大人なのに、子供が変容していると言いたげな論調は、不思議でした。
今の時代から見ると、十分子供らしいデザインの服です。どう子供らしからぬのか、わからないくらい……

  • 中学生時代

私は子供らしく、大人っぽい格好がしたいと思っていました。
ただ、当時着ていた服は、かなりシンプルな服で、派手ではありませんでした。12歳の誕生日プレゼントに頼み込んで買ってもらった本革の乗馬ブーツが大事なアイテムでした。
日常で化粧する場面はありませんでした。それでも、大人扱いされ、嫌な思いをすることはありました。

インターネットでは、性に奔放な少女漫画が面白おかしく取り上げられていましたが、まったく他人事だと思っていたので、面白おかしく見ていました。当時読んでいた青年漫画のほうが性描写は過激だったので、ただのシチュエーションの可笑しさに笑っていました。これも描いたのは少女ではないですね。


  • 高校生時代

もう、小学生女児のファッションが話題になることが少なかったと思いますが、そこで新たな(わたしにとっての)女児問題が湧き上がりました。

「女子高生のなりたい職業のナンバー1はキャバクラ嬢である」
という報道。

単にファッションがおませな女児ですら、なんだか嫌な空気をまとっていたのに、
直接的に、性的な存在として世も末だと言われました。
テレビに新聞……

一時期ならまだしも、いまもこの「デマ」は根強く、「女子高生のなりたい職業はキャバクラ嬢」という言葉は枕詞になっています。

これです!!!
GENERATION Z
この調査が元になっています。
しかし、枕詞にこの調査の名前、調査者の名前が載っているものは(特に最近になると)見たことがありません。

 マーケティング関連の質問への回答以外で最も注目されるのは「なりたい職業」である。これは、こちらで列挙した30ほどの職業から「なりたい職業、してみたい仕事」を複数回答で選んでもらったものである。

 結果、女子では多い順に、歌手・ミュージシャン、音楽関係、雑貨屋、パティシエ、お菓子屋さん、パン屋さん、ネールアーチスト、カフェ店員、美容師、保育士、そしてキャバクラ嬢・ホステスという結果が出た。なんと女子全体の22%、高校生の20%、大学生の21%、正社員の33%がキャバクラ嬢になりたい、キャバクラ嬢をしてみたいと答えているのだ。

ジェネレーションZとは? バブル崩壊後に育った平成世代 - 人間は死んでもまた生き返ると信じる者が半数近い 日経トレンディネット

(元調査の質は置いといて)なぜこれが、「女子高生のなりたい職業のナンバー1はキャバクラ嬢」に変質したのでしょう。
元調査ですら、11位です。
複数回答で「してみたい仕事」も含めて、女子全体の2割。

マーケティング業界、マーケティング本というものは偏向しているものだけど、(今のマイルドヤンキー流行だって、ねえ)「女子高生がキャバクラ嬢になりたがっている」だけここまで生き残って、変質し語り継がれているのは、インパクトもさることながら、そういう結果に喜ぶ人が多かったからでは?と邪推してしまいます。

水商売をする女、水商売をしたがる女、下心を弄び簡単に金を得る女、女らしい女、馬鹿な若い女らしい若い女、軽蔑に気づかない愚かな女

女子高生をばかにするのにピッタリです。更に水商売もばかにできます。
清廉潔白なはずの女子高生が清廉潔白でないという話はそそるのかなあと思いました。

この「女子高生キャバ嬢デマ」と「近頃のませた女児やばい」問題は、つながっているのではないかと思ったという話です。



見た目が大人っぽいと、得することより損することが多いと思います。
人より早く、「子供」から、「魔性の女」枠に入れられてしまいますからね。

そういう枠に入れてしまう大人こそ、自分が何を子供に投影しているのか、考えてみたらいいのになと思います。


女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち (光文社新書)

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