毎日着てる、日常着です!(そしてあたしの免罪符)
ファッションとしてセーラー服を広めたのは、エドワード皇太子(後のエドワード7世)。
ロイヤルヨットの乗組員制服と同デザインの子供服を母ヴィクトリア女王がエドワード7世に着せたことをきっかけに、子供服としてセーラー服が流行した。 pic.twitter.com/9nMcsXqqsd
— 民族衣装bot (@Minzokubot) 2014, 1月 2
セーラー服という「若い女性」「少女」の記号は、かなり昔からあるしね。カストリ雑誌にもあるよ! pic.twitter.com/o5NEnlANZw
— 西田藍 (@iCharlotteblue) 2014, 1月 9
先日、制服について、誤った認識のツイートが伸びていたので、違うんだ!
と必死に訴えていた。
かなり簡素で拙い内容だけれど、以前書いた記事を貼ったり。
流れてきたとあるツイートで気になったこと。女学生の服装について。萌えさせない為にあえてダサい格好、男の格好(袴)や軍服(セーラー服)をさせたという認識があるようだけど、全然違うぞ!! 女学生の袴姿は女性解放の萌芽。セーラー服は遅れていた一般女性の洋装化の出発点。
— 西田藍 (@iCharlotteblue) 2013, 10月 24
男子学生服が軍服モチーフだからつい同じようにセーラー服も軍服云々されちゃうけど、まず、当時の男女教育は対称じゃないし、制服としての成立は全く違う文脈なのね。セーラー服はまず、子供服、少女服としての実績がありました。
— 西田藍 (@iCharlotteblue) 2013, 10月 24
前にも発言してましたね。
内容は、売春云々の話でしたが、こういうツイートが伸びるって、悲しくって。
刺激的な内容だからか、誰かが求めていた物語なのか、もちろん、頓珍漢だから伸びたって可能性も、あるけど、そこまで学生制服について熟知している人ってそんなにいないよね。
制服を着てる学生さんにとっても、学校にとっても、性的な、一面的な視座で捉えられるのは不愉快ではないでしょうか。
私は、制服好きですが、制服が素晴らしくて学校教育に不可欠だという立場は取っていません。その逆でもありません。
調べれば調べるほど、自分の立ち位置が見えなくなる多義的な問題です。
学生さんにとって、制服は、基本的に、毎日着てる日常着であり、自分の所属を示しつつ、楽しむ衣類でもあり、もちろん、窮屈で早く脱ぎたいという学生さんもいるでしょう。昔よりも、今はだいぶ服装が自由になって、スラックスや、キュロットスカートが選べる学校が増えたり、制服にとって、いいニュースはたくさんあります。でも、封建的な学校で、メディアから伝わる自由な学生像にいらつく人も、もちろんいるでしょう。
それぞれ、です。
あえて、「女子学生」に絞ると、まるで存在することだけですべて自業自得のような、そんな意見も目につきます。
なんだか悲しいなあ、というただの日記です。
性消費や記号としての「女子学生」、「少女」の発見、その功罪、と制服自体の歴史はそんなに交わらないのです。無関係ではないけれど、消費側が浸食してきたのです。
制服マニアという言葉で、怒ってらっしゃった女性もいたので、なんか、色々考えてました。
フェテッシュそれ自体は否定しない。でも、フェテッシュを「正当化」してはいけない、同意を得ず、それを人に向けるのは暴力だ、と、私も暴力を受けた側として、そして、図らずもフェテッシュに近づく者として、改めて強く思いました。
私は「制服」が記号となった「援助交際」話は非常に苦手なので、もうこういうのうんざりって思うんだけど、制服について歴史とか調べると、出てくるし、あーん、次回はそういうのとは無縁なもっとピュアピュアな制服萌えトークしたい!!アイドルっぽくね!!
うーんと、
最近ですね、上村一夫『怨獄紅』を読みまして、
最終話である、第25話「童話」で、泣いたんですよ。
少女は学校なんぞには
通っていませんでしたけれども——
営業用制服を
着用したまま
愛読書をひもとく時の少女は
どんな勉学の徒よりも幸せだった
これは劇画ですけれど、だから読んでいるんですけれど、嫌です、こういうの現実で見たくないです、中途半端に知ってしまって、見たくないけど、いつかは見るけど、まだ辛い、そういう心境です。
なんか、制服ツイートが伸びて、追記、ってことで書いてみた文章なんですけど、全然追記って感じじゃなくてとっちらかってますね。そういうとっちらかった知識しかないのですという、免罪符代わりに書いてる節もあるけれど…
あと、今『女学校と女学生―教養・たしなみ・モダン文化 (中公新書)』を読んでいます。
- 作者: 稲垣恭子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
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ミッションスクールとは?ミッションスクールのブランドがどう築かれたか、とか♡
それにやっぱ新書なので読みやすい!
買ってよかった本です。
中卒(戦前で言うと、高等小学校中退かしら?だから女学校には縁がない…あっ、中退した高校は元女学校だった…涙)の私が言うのもなんですが、「女学生亡国論」「女子大生亡国論」に負けず、女子学生がんばれ!という気持ちでいっぱいになります。
以上、日記でしたっ